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鞍山リヤカーバラバラ殺人事件

05 22, 2020
事件は2011年の韓国で発覚しました。
同年7月6日。韓国京畿道安山市檀園区(タヌォン区)草芝洞の団地でミイラ化した女性の遺体が発見されました。 発見時刻は午後3時10分です その団地に隣接した児童公園には5年前から一台のリヤカーが放置されており、遺体はそこに隠されていたのです。 遺体を乗せたリヤカーの数メートル隣ではそれに気付かない子供らが無邪気に遊んでいました。 また遺体の直ぐ横にはベンチが置かれ両親や祖父母らは子供らが遊ぶ姿をそのベンチに腰掛けて眺めて来たのです。

同日、それのリヤカーを邪魔に思った住民のひとりが「公園内に放置されたリヤカーが危険だから撤去してほしい」との依頼を管理人に寄せました。

管理人であった金さん(59)はリヤカーの撤去に取り掛かります。 彼は手始めにリヤカーの荷台を覆っていたブルーシートの取り外し作業に着手します。 するとその下に大型のクーラーボックスが置かれていました。 クーラーボックスを開けるとそこにはビニール袋に包まれた何かが無造作に置かれていたのです。


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現場検証の時に撮影された旅行鞄


これを見た金さんは「なんだろう?」と不自然に思い、ビニール袋を破き中身の確認作業に入ります。そこには中型の旅行鞄が入っていました。 更に旅行鞄の中を調べようとキムさんは鞄の口を開きました。

するとそこから女性の足が一本、目に飛び込んだのです。驚いた金さんは警察に通報を入れます。 警察は鑑識班を伴い現場にやって来ました。

彼らが旅行鞄の中から引きずり出した物はミイラ化した女性の遺体である事が誰の目にも明らかでした。



司法解剖の結果



所轄警察署は「自分らの手に負えない代物」と判断し、韓国国立科学捜査院に遺体の鑑定を依頼しました。 国立科学捜査院では当初その遺体の分析を「死後6か月~12か月のもの」と断定しますが、その後彼らの推定死亡日は事実とは大きく違っていると判明します。

また、ミイラ化した遺体の両親指は刃物で切断されており、遺体の首も刃物で切断しようとした形跡が認められたのです。



目撃者探し



警察は団地住民や付近の住民らを対象に聞き込み調査を行いますが確かな証言を得ることができません。 判明した事実は「放置されたリヤカーは5年前からそこに存在していた」「リヤカーの所有者は既に死亡している男性住民チョン氏の所有物である」「遺体はチョン氏と同棲中だった身体障害者の女性、朴さんである。」という事です。

警察がチョン氏について調べると彼は過去に歯科医師の職に就いてた事が判明します。しかし当時彼の妻が不倫を行い、それを知ってしまったチョン氏は妻を殺害してしまいます。

そしてチョン氏は裁判に掛けられ一審判決は「死刑」、二審判決では「無期懲役」を下されていました。 獄中でのチョン氏は新しい女性と知り合う事に成功します。 その女性は身体障害者を認定された女性・朴さんでした。 この事がきっかけでチョン氏は獄中で身体障障害者に対する勉強を開始します。 

獄中のチョン氏は朴さんとの文通を開始、二人の距離が段々と縮まります。そして彼らは獄中結婚を果たしました。 その後、チョン氏は服役17年で仮出所を認められ社会に復帰してきました。

復帰後のチョン氏は朴さんとの夫婦生活を開始します。 その頃からチョン氏はこの団地に住み付近のボランティア活動に勤しんでいた事も分かりました。



チョン氏 死去



しかしチョン氏は出所後に癌に侵され他界してしまいます。 遺体発見の18か月前となる2009年12月の事です。

再婚相手の朴さんですが、遺体となって発見される5年程前から行方知らずになっていた事が判明しました。 しかし行方不明になったその後も国から障害者年金が毎月40万ウォン支給されていた朴さんの口座から、何者かが本人に代わって金を引き出していた事も判明します。

これらの事実から朴さんとされる遺体は国立科学捜査研究院の「死後6か月~12か月」という断定とは違い、5年前には殺害されていた可能性が高まったのです。



追跡調査失敗



警察は被害者女性の追跡調査を続けますが何故かこの被害者女性の情報は途中で途絶えてしまいます。リヤカー所有男性チョン氏と知り合った当時の彼女の情報が警察の調べでも入手不可能だったのです。

こうして事件の重要なカギを握ると思われたチョン氏は既に他界、殺害された朴さんも5年前から足取りもつかめず終いで本件は迷宮入り事件と化してしまいました。


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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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