FC2ブログ

メセニーの人肉バーガー

05 01, 2019
男の名はジョー・ロイ・メセニー。 普段の彼はパレット会社のトラック運転手、そして週末になると移動ハンバーガー店を経営していました。 彼の売るハンバーガーの肉は「とても美味しい」「隠し味に秘密がある」と馴染み客の大型トレーラーや大型トラック運転手の間では人気を博していたのです。

しかしその隠し味として女性の人肉が使用されていた事は長らく秘密でした。





メセニーという男






氏名 ジョー・ロイ・メセニー (Joe Roy Metheny)
犠牲者数 ~10人(詳しくは誰にも分からない)
犯行期間 1976年~1995年(10年間)
犠牲者  白人女性、売春婦、ジャンキー女、
得意技  刺殺



ジョー・ロイ・メセニーは1955年3月2日、ボルチモアで誕生しました。 父親はアルコール依存症でありメセニーが6歳の頃に交通事故により死亡してしまいました。

残された妻は女一人手で6人の子供を食わせるのに精一杯でした。しかし彼女は役所の支援を求める事はなかったのです。ダブルワーク(仕事2つを掛け持ち)で働きづめの母親は子供を他人の家に預けて朝から晩まで働き続けました。 その養育費を稼ぐ為に彼女は職を転々としたのです。

メセニーはこの頃、他人の家に預けられて育ちますが当時周囲の評判は「真面目な子供」「他の子よりも知能が高い」というものでした。



18歳で陸軍入隊



メセニー18歳の時です。彼は陸軍に入隊する事を志望しました。軍隊なら食いっぱぐれもなく宿舎のベットも備わっています。 所が陸軍に入隊したメセニーを待っていたのはベトナム戦争でした。

ベトナムの地獄を見たメセニーは他の兵隊同様に現地で麻薬漬けの日々を送りました。 戦地でヘロインを覚えたメセニーは戦地からの帰国後、コカインにも手を出してしまいます。その上アルコール依存症にまでかかってしまいました。

その頃のメセニーはパレット会社でフォークリフト運転士やトラック運転手をして生計を立てていました。当時、メセニーは6歳の子連れの女と知り合います。そして内縁の夫婦生活が始まったのです。

しかしある日の事。 パレット会社から帰宅したメセニーをいつものようにドアまで迎えに出る家族の姿がこつ然と消えたのです。 心配したメセニーは内縁の妻と子の行方を探しました。

そしていつしか失踪した内縁の妻とその子の情報がメセニーの下に届きます。 それは知人によってもたらせられました。
「お前を捨てたあの女だが・・。 間男があの女とその子を連れて出て行ったらしい。 今はボルティモアという街のハノーバーストリート橋の下でホームレス同然に暮らしている。 麻薬に溺れ、金は女が街角に立って稼いでいる。6歳の子供は何処かに預けられたままのようだ。」

メセニーは慌てて福祉局のドアを叩きます。
「内縁の妻が間男と一緒に子供を連れて行った。 あの子だけでも取り返したい。あの子を俺の母親に預けて育てなくてはならない。」

しかし福祉局はそのメセニーの申し出を断りました。
「あなたには親権がありません。」



とうとう殺人に手を染める



福祉局に相手にされなかったメセニーは一人でボルティモアに向かいました。 そして教えられたハノーバーストリート橋の下で内縁の妻が戻って来るのを待ちました。

どの位の時間待ったのでしょうか? 内縁の妻は間男と一緒に橋の下に戻って来ました。二人共薬物でハイになっています。

その姿を見たメセニーは怒り心頭になり用意していた斧を用いて間男を殺害、妻は彼らが寝ていたマットレスの上で滅多斬りされてしまいました。メセニーが我に返ると二人の変わり果てた姿がそこにあったのです。

しかしこの位でメセニーの興奮は収まりません。彼は街に出てコールガールを物色したのです。




コールガール二名と黒人ホームレスを殺害



街でコールガールを見つけたメセニーは草むらで女を切り刻んでしまいました。それだけでは彼の怒りは収まらず、次の獲物となるコールガールを探しに街に戻ったのです。そして二人目のコールガールも強姦した後に切り刻んでしまいました。

この時視線に気付いたメセニーが振り向くとそこに釣りをしていた黒人ホームレスが驚いた表情でこちらを見ていたのです。

メセニーは「目撃者は殺せ」のセオリー通りに黒人ホームレスまでも滅多斬りしてしまいました。

最初に殺した白人コールガール二人の死骸はパタプスコ川に放り込み、黒人ホームレスの犠牲者は河原で遺体の上を石で覆いました。

パタプスコ川に投げ込まれた白人コールガールの遺体はその後も発見される事がなかったのです。



職場復帰



内縁の妻を探すためにメセニーは職場を放棄していましたが、彼女を殺害した事で職場に復帰しようと思い直します。

この後、メセニーは殺人容疑で逮捕される事となります。 しかしホームレスグループ同士の抗争事件でメセニーが殺害時に使用した斧を別のホームレスが殺人に用いてしまいました。 この結果、警察はメセニーの罪を軽く見積もってしまいます。 第1級殺人事件で起訴されたメセニーでしたが裁判官は彼に懲役刑を言い渡したのです。 その8年後メセニーは刑務所を出所してしまいました。



シリアルキラー化したメセニー



出所した後のメセニーはシリアルキラーへの道を歩み始めます。 
1996年11月、メセニーは23歳のキンバリー(Kimberly Lynn Spicer、女)をナイフを用いて殺害します。

これで勢いを付けてしまったメセニーは次の獲物を物色し始めました。 狙われたのはメセニーの同僚であるリタ(Rita Kemper)でした。 キンバリーを殺害した翌月となる同年12月8日、リタを自分のトレラーハウスに招き入れそこで麻薬と引き換えに肉体の提供を求めたのです。

しかし巨漢のメセニーにリタは自分の体を許そうとはしません。それに怒ったメセニーはリタをナイフで突き刺してしまいました。 恐怖に襲われたリタはトレーラーハウスから脱出を図りますが直ぐに巨体のメセニーに連れ戻されてしまいます。

トレーラーハウスの中で殴られ強姦された後、リタはナイフで殺害されその肉を切り刻まれてしまいました。こうしてメセニーは二人の女性を殺害、その後彼女らの肉をスライスして容器に小分けしました。そして肉片は冷蔵庫に収められたのです。

彼女はスライスされ肉を奪われた後、トレーラーハウスの下に埋葬されてしまいました。







この後もメセニーの殺人は止まりません。 彼は別の知人女性までも殺害、その遺体の肉もスライス、頭部は胴体から切り離し何処かに隠してしまいました。 首のなくなった彼女の胴体や四肢は切り離されいくつかの小箱に詰め込まれた後、勤務先の敷地内に穴を掘って埋めてしまったのです。

後に警察が遺体を発掘することになるのですが、何処を探しても頭部だけは見つかりません。



食肉加工された人肉



平日はパレット工場でフォークリフトやトラックの運転手として働いていたメセニーですが、これらの女性を殺害した後は道端で移動ハンバーガーショップの経営に手を出していました。

そこで売られていたハンガーガーは客からの評判がとても良かったので街でも話題となりました。

しかしこのハンバーガーに使用された肉は殺害された複数の女性の遺体から切り出された肉片をミンチにしたものでした。 人肉ミンチを豚肉ミンチに混ぜ合わせたものを客に提供していたのです。

メセニーに言わせると「人肉の味は豚肉にとてもよく似ている」といいます。そしてメセニーは逮捕後にこう供述しているのです。「あんたらが買って喰っているハンバーガーだが、よく考えてみろ。それが豚肉や牛肉100%だという保証は何処にもない。人肉ミンチが混ぜ合わされている事もあるんだよ。」




共犯者に裏切られる



この後メセニーはまたもや逮捕される事になります。 そのきっかけは仲間の裏切りでした。メセニーは殺害した同僚女性らの遺体処理の際に知人を仲間に引き込みました。遺体埋葬作業を手伝わせていたのです。

12月15日、遺体遺棄に加担してしまったメセニーの友人は警察に自首をしました。
「メセニーが殺害した女を埋めるのを手伝いました」

こうしてメセニーはまたもや第一級殺人容疑で逮捕されてしまいます。 尋問でメセニーはその他の余罪も少しだけ自供します。

尋問の中でメセニーはこのような発言を行いました。
「間男が俺の内縁の妻とその6歳の子供を連れ去った。そこから全てが開始されてしまった。あの日ハノーバーストリート橋の下でコールガール三人を殺害した。その中にはコールガール化した妻もいた。 女たちは全員がジャンキーであり白人女性であった。 女の遺体は殺害後にパタプスコ川に捨てたが今でも見つかっていないと聞いている。」

警察はリタの遺体を回収、そしてメセニーを起訴したのです。 1997年、メセニーは再び法廷に立たされました。

裁判所で「10人を殺害した」としてメセニーは追求されましたが全ての被害者の証拠は用意する事も出来ず、ハノーバー・ストリート橋での殺害容疑と併せてリタ殺害容疑で訴追されたのです。

1997年に開始されたこの裁判は翌年の1998年に判決が言い渡されました。
「快楽殺人を認める。 死刑を宣告する。」(1998年11月13日判決)

所が2000年になるとメセニーの死刑判決が覆されてしまいます。そして2つの事件で終身刑に減刑されてしまいました。(2000年7月24日判決)



獄中で不審死



2017年8月5日、メセニーはメリーランド州の矯正施設内で死亡した姿で発見されました。
しかし当局は正式な死亡理由を発表する事を良しとしません。 メセニーの人生はこうして62歳で終わりを迎えたのです。 


Posted in 米国
プロフィール

chopitonews

Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

最新記事