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数百年間に渡って出現するジャージーデビル

05 02, 2019
この事件は今から300年前に始まりました。

1735年の米国・ニュージャージー州パイン・バレンズ(Pine Barrens )。当時この土地にジェーン・リーズという名の魔女が住んでいました。




パイン・バレンズ



この年、彼女は13人目の胎児を身籠っていたのです。 そしてその子を出産する日がやって来ました。 しかしこの13人目の子のお産は難産を極めました。あまりの苦痛に耐え切れなくなったジェーン・リーズは思わずこう口走ってしまいました。
「こんな子はいらない。 悪魔にでもなってしまえばいい。」




出産直後に変身




こうして難産の末にやっと生まれた13人目の子。 その男の子は産婆の組んだ両腕の中に収められていました。 すると次の瞬間、その13人目の子に奇妙な変化が現れました。足の先は山羊の蹄(ひづめ)のように固く割れ、臀部からは銛(もり)の先のような尾が生えて来たのです。その上赤ん坊のその背中からコウモリのような羽が一組生えて来ました。 最後にはその頭に一組の山羊のような角(ツノ)がにょきにょきと生えてきたのです。






そして得体の知れない化物に变化した男の子は銛のような尾で産婆の体を突き刺し殺してしまったのです。 周囲は大慌てで悪魔のような出で立ちに変身したその赤ん坊を捉えようとしましたが、その生き物は火の燃えたぎる暖炉の中に飛び込むとそのまま煙突を通って外に逃げ出しました。こうして13人目の赤ん坊は魔女である母親の呪いの言葉通り、魔物に変身したのです。

魔物に変身し夜の森に消えた13人目の子の行方は誰にも分かりません。そしてその子は「ジャージーデビル」または「リーズデビル」と今日まで呼ばれる事となります。

所がその後もジャージーデビルと化したその子は人前に現れ続けるのです。いきなり人前に現れ人間を脅かしたり、家畜を襲っては殺す、そんな行動を繰り返したのでした。

ジャージーデビルが誕生してから175年後となる1909年1月16日の事でした。ジャージーデビルがまたもや人前に現れたのです。 その足跡は畑や庭、家の屋根にまで及びました。足跡は先割れの蹄の形をしていたので一目でジャージーデビルのものだと村人らには分かりました。

ジャージーデビルの出現で街の学校は休校、仕事に出る大人もいなくなりました。彼の出現で街の通りには昼間でさえ人影ひとつ見えなくなったのです。この騒ぎで「ジャージーデビルを捕まえよう」という話も出ましたが街の男たちはその狩りに参加しようと言い出す者は誰ひとりとしていなかったのです。





対決




ある日、翼を持つ彼はペンシルベニア州のブリストルに現れました。 警察官らがジャージーデビルに向かって発砲を行いましたがその実弾は彼の翼に風穴を開けただけで倒す事はできなかったのです。 そして彼は大空高く飛び去ってしまいました。

その何日か後の事です。 カムデンという名の町に彼は飛来します。夜のカムデンの町で大暴れしたジャージーデビルでしたが、その数時間後には少し離れた町ハドンハイツに現れるのでした。

ここではトローリーバスを襲い、その乗客らを恐怖の坩堝に陥れたと言われています。 強気な男らはジャージーデビルに向かって銃の引き金を引きましたがやはり彼に銃撃の効果はなかったのです。

この月、ジャージーデビルは複数の町に現れては人々に恐怖を与え、その家畜を襲っては殺していたのです。




1927年の事件




20世紀になってもジャージーデビルは人前に出現し続けます。

1927年にはパンク修理中のタクシー運転手の前にジャージーデビルが現れます。 タイヤ交換中の運転手の耳に「ギシッ」という鈍い音が聞こえました。その音は頭上で発せられたようです。

運転手が頭を上げ、視線を頭上に向けるとタクシーのルーフの上に見慣れない羽の生えた巨大な生物がいたのです。それはまるで悪魔のような姿形をしていたと後に彼は証言を行いました。

この事件から33年後となる1960年には「ジャージーデビルを捕えた者には賞金10万ドルを与えよう」という申し出が発表されたのです。それは町から町で移動巡業するサーカス団の団長が発表したのです。 この男はジャージーデビルを自分のサーカスでの見世物にし人稼ぎしようと計画していたのです。

この10万ドルという高額な賞金目当てに「ジャージーデビルを捕えて賞金を手にしてやる」と言い出す男らもいたのですが、結局は誰もジャージーデビルを捕らえる事ができなかったのです。

1993年にはレンジャー隊員であるジョン・アーウィンという名の男がジャージーデビルと遭遇したと言い出しました。
ジョンはこの日、ムリカ川沿いをパトロールしていた最中に偶然ジャージーデビルと遭遇したと言います。 彼によれば「ジャージーデビルと目が合い、そのまま数分間睨み合いが続いた。その後、ジャージーデビルは森の中に飛び込み姿を消した。」と言います。



ムリカ川



このジャージーデビルの話を「胡散臭い」と思う方も多い事でしょう。しかしジャージーデビルの目撃者は警察官、軍隊、レンジャー隊員など肩書を持つ人々らも目撃をしているという事実があります。 「空を飛び、伝説の悪魔のような姿形の生物なんてこの世には存在しない」という確証は何処にもありません。




Posted in 米国
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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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