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麻浦大橋投身女性救助要請電話事件

05 15, 2019
自殺大国との異名を持つ韓国。その最大の自殺名所がソウル市を流れる漢江に掛かる麻浦大橋です。この麻浦大橋は開通直後から投身自殺を図る市民が後を絶たず、行政も手をこまねいているような状況が続いています。直近の5年間(2013~2018年)では2255人が麻浦大橋からの投身自殺を試みていたのです。






2018年にはこの麻浦大橋から身を投げた女子大生が死に切れず、漢江の水面に浮かんだ状態で自ら携帯電話を使い、消防に救助要請の電話をしていました。 しかしこの女子大生は救急隊に救助してもらえず、その3日後遺体となって発見されたのです。



麻浦大橋から身投げ



2018年11月27日午前1時28分。 深夜とはいえ首都ソウルの繁華街ではこの時間でも賑わいを見せていました。 その繁華街から少し離れた場所にある麻浦大橋の上で若い女性が欄干から身を乗り出し眼下を流れる漢江の水面を覗いていたのです。






彼女は女子大生のチェさん(21)。次の瞬間チェさんの体は欄干を乗り越えてそのまま数10メートル下を流れる漢江に飲み込まれて行きました。

大きな水しぶきを上げて彼女の体は水面に叩き付けられました。 しかしこの時まだ意識の残っていたチェさんは死に切れずに持っていた携帯電話を使って自らが119へ救助要請を行ったのです。

「もしもし、聞こえますか?」(女子大生)
「こちらは119です。どうされましたか?」(119)
「もしもし、、」(女子大生)
「もしもし、よく聞き取れないのですが。」(119)
「今、麻浦大橋の上から漢江に飛び込みました。」(女子大生)
「もしもし、、。本当に飛び込んだんですか?」(119)
「はい、飛び込みました。助けて下さい。」(女子大生)
「もしもし、いつもこんな電話をかけているんですか!あなたは!」(119)
「いたずら電話ではないです。本当に今飛び込んだのです・・」(女子大生)

電話越しに聞こえる119電話オペレーターの声は荒げていました。
それでも必死に救助要請をするチェさん。 電話オペレーターはその会話の後、救急隊に対して出動命令を行いました。



捜索活動も短時間で終了し引き上げる



救急隊を乗せた緊急車両はけたたましいサイレンの音を響かせて深夜のソウルの市街地を駆け抜けます。そして麻浦大橋に到着しました。

救急隊は現場でチェさんを探しますが何処にも彼女の姿は見えません。20分間に渡る捜索活動を切り上げ救急隊は署に戻ってしまいました。

自宅で娘の帰りを今か今かと待っていたチェさんの両親の元に良い知らせが届く事はなかったのです。その日も、その翌日もチェさんは帰って来ません。

チェさんが自ら救助要請を行ってきた日から3日後の事です。 警察からチェさんの両親の元に一本の電話が掛かってきました。
「お宅のお嬢さんと思われる若い女性の水死体が発見されました。つきましてはご両親にその遺体の身元確認をお願いしたいのですが、」

駆け付けた両親が見たのは我が子の変わり果てた姿でした。 チェさんは麻浦大橋から下流へ10km流され、加陽大橋付近で発見されたのです。




怒りの収まらない両親



チェさんの両親の怒りは収まりません。 彼女の両親は119に対して強い不満を表明してしまいました。
「もし、娘が救急出動を依頼して来た時に119の電話オペレーターが適切な指示を出して娘の体が水面下に沈まないように救難行動を教えてくれれば娘は死なずに済んだかも知れない。」


それに対して119側はこう返答を行ったのです。
「あの電話はとても礼儀正しく自殺者が救助要請を行ってきたとは思えなかった。これまで自殺者が自殺途中で自ら電話を掛けてまで救助要請を行ったという前例すらなかったのだ。これは例外中の例外的な事例だ。」

もし119側が彼女の電話をいたずら電話と誤解せずに適切な対応と処置を行えば結果はまた違ったものになったかも知れません。





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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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