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韓国 忠清北道堤川青酸カリ親族毒殺事件

06 02, 2019
忠清北道堤川市(チェチョン市)に住むシン(24、男)は生来のギャンブル好きが原因で払いきれない程の借金を背負ってしまいました。 彼は韓国で大人気の裏賭博「インターネットカジノ」にのめり込んでしまったのです。

その裏賭博で負けた金をなんとかしようとシンは保険金殺人を計画実行したのです。被害者は彼の親族(父、母、妹、妻)でした。この事件は死者2名(2件)、未遂2名(2件)で幕を引きます。



シンという男



シンは両親と妹の4人暮らしをしていました。しかしシンが幼少の頃に両親は諍いを起こします。その結果夫婦は離婚し、シンとその妹は父親が手元に残して育てる事となりました。

しかし長男であるシンには周囲も首をかしげたくなるような言動を見せる事も有ったと周囲は漏らします。

2015年5月21日。長男とは離れて暮らしていた父親が不自然な急死を見せました。 父は自宅の居間でテレビを見ている時に倒れてしまったのです。そしてそのまま帰らぬ人となりました。

知らせを受けた警察は満足な捜査もせず片手落ちとも言える事務処理を行います。単なる「急死」で父の死亡を処理してしまったのです。この時、警察が遺体を司法解剖さえしていればその後の連続殺人は免れたと思われます。



妹急死



父の急死から4か月後となる同年9月、蔚山に住むシン(21)の妹が急死してしまいました。彼女はアルバイトをしながらプロのネールアーティストを目指していたのです。

妹が急死する前日、兄のシンが妹を訪ねて来ました。
「風邪だと聞いたが、大丈夫か? 体力をつける為に何か美味しいものでも一緒に食べに行こう。」
この日、兄弟は食事を共にしました。 その時シンは妹に風邪薬と称した薬と飲み物を手渡していたのです。

一旦帰宅したシンですが再び妹に電話連絡を入れます。
「今日渡した薬をちゃんと飲まないと風邪が治らないよ。今すぐ薬を飲んで。」

妹は疑う事もなくその兄から指示された薬を飲んでしまいます。その直後彼女は部屋の中で倒れ二度と帰らぬ人となったのです。



左から父親、シン本人、そして右は妹



警察はこの妹急死も単なる「急死」で片付けようとしましたが、遺体の司法解剖の結果彼女の血中から青酸カリの成分が検出されてしまうのです。




保険金の受取で成功と失敗を繰り返す



実はシンの父と妹には多額の生命保険が掛けられていました。その受け取り人名義は法定相続人となっていました。 実はシンの父の法廷相続人は長男でしたが、妹に掛けられた生命保険の受取人である法定相続人とは母の事でした。 シンは生命保険を契約する際にその違いが判らず「単なる法廷相続人」で処理させてしまったのです。

父の死亡保険金として支払われた7,000万ウォンは長男シンの口座に振り込まれました。その数日後、シンは金の宝飾品(ネックレス類)を複数点購入しました。残りはインターネットカジノの借金で大半を支払ってしまい手元に金は残らなかったのです。

妹の生命保険金は1億ウォンが法定相続人の母に振り込まれるのですが、ここでシンは生き別れた母を殺害し、妹の保険金と母親の保険金の双方をかすめ取ろうと計画を立てました。



母親の住まいを探して



幼少の頃生き別れたままの実母とはその後連絡も取ろうとしなったシンですが、保険金欲しさに約20年ぶりに母親の連絡先を必死になって探し求めました。そして連絡先の入手に成功した長男シンは母親に急接近したのです。

同年10月、シンは母親に青酸カリ入りの飲料水を飲ませたのですが結果として母殺害に失敗してしまいます。




妻も殺害しようと



シンはこの年、妻(21)も殺害しようと計画、実行に移していたのです。 5月15日、風邪で体調を崩していたとされる妻に風邪薬と見せかけた青酸カリを手渡し飲ませようとしました。

それに気付かずに妻は青酸カリを飲まされてしまうのですが直後に異変を感じ、薬を吐き出してしまうのです。これで妻は殺害の危機から逃れることができました。

この妻にも5,000万ウォンの生命保険金が掛けられていたのです。



とうとう警察も気付く日が



シンに騙された警察もとうとう一連の変死が連続保険金殺人である事に気付きます。 それは妹急死がきっかけでした。

シンの携帯電話の通信記録を調べた結果、父急死の前日と、妹急死の当日の両日にはシンが彼らの住む家の付近にまで移動していた事実をつかむ事に成功するのです。

妹の部屋の中には青酸カリ入りの飲料水や風邪薬に見せかけた青酸カリが発見されます。 兄シンの所有する自動車の中からは青酸カリの他に昇汞(しょうこう=塩化第二水銀)など複数の毒物が保管されているのが発見されてしまいました。

捜査の結果、この毒物類は同年5月と8月にシンが知人を介して入手していた事が判明。その際、「どの位で死ぬんだ?」という会話が取り交わされていた事も分かりました。

シンは取り調べでも「全ては事実無根」と言い張りました。

裁判の結果は父殺害と母殺害未遂に関しては証拠不十分として無罪、残りの妹殺害は認められ無期懲役刑+電子足輪30年間が言い渡されました。



Posted in 韓国
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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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