FC2ブログ

韓国 堤川市独身女性バラバラ殺人事件

06 04, 2019
2003年3月、韓国忠清北道堤川市(チェチョン市)の工事現場で切り刻まれた女性のバラバラ死体が発見されました。 警察は捜査を開始するも事件の全容は一向に判明しません。そして事件は迷宮事件へ向け突き進む事になります。




発見



2003年3月16日、堤川市の下水道工事現場で作業中の男性作業員が偶然発見したのがキムチ漬け用のビニール袋に入れられた女性の頭部でした。

通報で駆け付けた警察の署員らが現場の土を掘り返すと、そこから切り離された四肢と胴体までもが発見されたのです。 その傍らに被害者の所持品と思われる遺留物が複数捨てられていました。それは脱がされた衣類や旅行鞄などでした。





発見時、女性の頭と両腕と両足は胴体の元有った位置に揃えられるように置かれていました。 警察がその遺体を回収するも腐敗が酷く指先の指紋を採取するのにも難儀を極めたといいます。司法解剖の結果、「死因はおそらく絞殺であろう」とされました。






頭部と四肢の切断面の分析の結果、被害者女性は死後に鋭い道具を用いて四肢を胴体から切り離されていた可能性が出てきました。

また切り離された被害者の足の大腿部には鋭いナイフで何度も何度も突き刺された痕が認められたのです。 警察はこれを「犯人が被害者のクレジットカードの暗証番号や銀行口座の暗証番号を聞き出そうとして拷問した際に攻撃した傷である」と断定しました。

所轄警察は警察庁のデータバンクに被害者の指紋を照合します。そして被害者は発見4か月前に失踪届が出されていた女性(失踪当時53歳)であると判明したのです。 被害者はソウルに一人住まいをしていた独身女性でした。




被害者の預金が第三者によって引き出される




被害者女性の所有銀行口座の金の動きを警察が問い合わせると、そこに不自然な金の動きが確認できたのです。 4か月前という事だったので銀行のCCTV記録映像が上書きされる事もなく残っていました。その記録映像の中に被害者女性の口座から金を動かす第三者が写り込んでいたのです。それは男性の姿でした。





画像2枚目の右側に写り込んでいる男性が
カウンターの上の札束に手を添えている



この男性は被害者の所有口座から4,200万ウォン(日本円で約420万円)をATMで引き出していました。 その他にも被害者のクレジットカードに第三者の行為と見られる多額の使い込みが発覚したのです。 

事件を前後して被害者のクレジットカードが悪用され750万ウォン相当の使い込みが行われていました。その用途はゴルフクラブの購入や容疑者と思われる男性が自らの顔を美容整形した手術費を賄っていたのです。 その他にも1,700万ウォンにものぼる使い込みが被害者名義のクレジットカードで行われていました。

使われた被害者女性のクレジットカードですが韓国のクレジットカード会社はこの支払いを被害者女性の年老いた両親に対して行い、ここでも大騒ぎとなってしまいます。







容疑者扱いされたのはシン・ミョンホ(事件当時45、男)でした。 警察のデータバンクからシンの記録は「詐欺の常習者、前科10犯」と出力されてきました。シンの手口は慶尚道や忠清道、済州など国内各地を転々と移動を繰り返し、その土地で女性を騙し肉体関係を持った後で詐欺行為を働くという手口が彼の常とう手段です。シンは自らを「ゴルフ愛好クラブの会長だ」と名乗っていました。 このゴルフ愛好クラブでシンに騙された女性会員の数は数10人に上ると言われています。 関係者によれば「女性会員の90%がシンと肉体関係に陥っていた」とします。

殺害された被害者の女性は53歳で未婚という事もあり、シンにとっては格好の獲物と見られた可能性が高いのです。 つまり年齢が上がり結婚を諦めかけたような独身女性に結婚を餌に近寄り、肉体と資産を奪い取るという手段に出た模様です。

所が借金の返済でシンと被害者女性との間にトラブルが発生、その結果シンは被害者女性を殺害、そして肉体をバラバラに切り分けるという残酷な作業を行ったと見られています。 

被害者女性と親しい関係にあった人間が加害者であるという事は、切り分けられた頭部と四肢が胴体に連れ添うように元の位置に置かれていた事からも容易に想像がつきます。




アリバイ工作



警察の調べでは遺体発見の前年となる2002年12月17日に遺体発見現場近くのホテルにシンが宿泊していた事が判明します。そして事件発生と見られる日にもシンと被害者女性との間で携帯電話による会話の通話記録が残されていたのです。通話記録などから警察は被害者女性の殺害日を2002年12月16日と推定します。

しかし事件後のシンはアリバイ工作に打って出たようだといわれています。これは被害者女性が殺害された後3か月間に渡り彼女が生きていたかのような言動をゴルフ愛好クラブの会員相手にシンが繰り返し行っていたからです。 この点からも警察はシンが容疑者に違いないと断定する事になります。

しかし警察はシンの逮捕に至って決定的な大失敗を喫してしまいました。 当時警察の監視下に置かれていたシンは逃走を行い成功させたのです。 慌てた堤川警察は2007年7月19日に懸賞金300万ウォン付きの公開指名手配を敷きました。 その後、「シンをベトナムの韓国料理店で見かけた」という情報が相次いで警察に寄せられますが、警察は最後までその行方を追う事が出来なかったのです。




被疑者死亡



警察の失態により逃走に成功したシンでしたが殺人事件から15年後となる2018年6月22日、事件は新たな展開を迎えたのです。
江原道束草市(ソクチョ市)にあるワンルームマンションの個室で男性の腐乱死体が発見されたのです。

通報を受けた警察が遺体から指紋を採取し警視庁のデータバンクで照合した結果、それは15年前に公開指名手配していたシンのものであると判明したのです。

司法解剖の結果、詳しい死因は判明しませんでしたが「おそらくは持病が元で死んだのであろう」という事に結論づけられてしまいまいした。 こうしてこの事件は未解決事件として幕を閉じたのです。


Posted in 韓国
プロフィール

chopitonews

Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

最新記事