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死傷者214名の惨事 マウナオーシャンリゾート体育館崩壊事故

07 17, 2019
2014年2月17日、韓国慶尚北道慶州市で営業をしていた慶州マウナオーシャンリゾート施設で大規模な崩壊事故が発生、その崩落はイベント参加中の学生9名と職員1名の合計10名の命を奪ったのです。この事故は死傷者合計214名という惨事となりました。



新入生歓迎会の会場が崩落



2月17日この日、釜山外国語大学の新入学制歓迎会がこのマウナオーシャンリゾートで行われていました。その時、イベント会場となった体育館の中には学生らとその関係者ら合わせて約500名が収納されていたのです。

この日新入生である彼らは参加費として一人当たり6万5,000ウォンの会費を支払いを余儀なくされました。その他の学生らは半額の一人当たり3万ウォンを参加費として納めていたのです。

しかしこうして集められた参加費ではまともなイベント会場を借りる事が出来なったのです。 その為、当初の予定であったイベント会場を諦めてこのマウナオーシャンリゾート施設の体育館を会場として借りてしまいました。

イベントが開始されて間もなく、それは発生しました。学生らの気付かないまま体育館の天井部分は歪みを生じ始めたのです。

何も知らない彼らはこの瞬間までカップルゲームを楽しんでいました。 参加者である彼らは体育館中央部分に陣取り「自分が気に入った女子学生を選んで、その女子学生を連れて舞台の上に上りそこでインスタントラーメンの製品名を言い当てる」というゲームでした。

午前9時5分。 天井付近から奇妙な音が聞こえてきました。 それは「カ~ン、カ~ン」というような何かが打ち付けられるような奇妙な音だったそうです。

次の瞬間、体育館の屋根部分が大きく二つに折れるように崩壊を始めました。 その天井部分が崩壊を開始する様子を目視してしまった学生参加者らは恐怖に包まれました。そして他人を押し退け、我れ先に体育館の外へと脱出を試みます。 一部の学生らは圧し潰された窓からの脱出を試みました。

舞台の上では先ほどまで食べていたインスタントラーメンが散在し、館内のテーブルや椅子は逃げ惑う生徒らによって押し倒されてしまいました。彼らは自分の命を最優先に行動しますが、逃げ惑います。 数100人規模で逃げ惑うその光景はさながらこの世の地獄そのものだったと生存者らは後に語ります。

体育館の小さな出入口付近には数100人の生徒らが押し寄せ、押し競まんじゅう化してしまったのです。この時館内のあちらこちらで「きゃ~」という女子学生の叫び声や「助けてくれ~」という男子学生らの叫び声が響いていました。

その間も天井部分は床目掛けて崩落を続けます。 








手抜き施工が原因で死傷者214名



崩壊開始から13秒後、それは収まりました。 しかし体育館から生きて逃れられなかった生徒や職員が10名もいたのです。
警察が事故の一報を受け現場に急行すると雪山の中に建っていたであろうその体育館は屋根部分をVの字型にへし折られて倒壊していたのです。

この現場の様子を見た警察は「いくらなんでもこの状況は悲惨すぎてマスコミに公開する事はできない」と判断、崩壊した体育館内の画像はマスコミにも殆どリークされなかったのです。この日、同施設で命を落としたのは学生9名、職員1名、重軽傷者204名の死傷者合わせて214名の惨事となりました。


警察が事故の原因を調べるとこの施設の施工に手抜き工事が行われていたことが判明してしまいました。 それは設計図とは違う施工が行われていたからです。 問題となったのは5本一組で6メートル間隔で設置されていた補助用柱とコンクリートの基礎部分との接続でした。 設計図の上ではこの部分をボルト4本で結ぶ接続方法が指定されていたのですが、そこに手抜きが認められたのです。複数の補助用柱にはボルト2本しか打たれてなかったことが発覚してしまいました。

警察の追跡調査では「このボルトの欠損は事故の影響でボルトが抜けたのではなく、施工段階でボルトの本数を少なく施工していた。」と判明しました。 更に調査を進めるとその接続されていたボルトの内2本が切断されていたのも確認できたのです。

更に追跡調査を行うとこの梁の溶接部分は「完全溶け込み溶接」と呼ばれる方法を取る筈だったのに対して実際の溶接は「不完全溶け込み溶接」であったのです。そして最終的には規格外の部材を工事に使用してた事も露呈してしまったのです。 その上この物件は建築許可を受けていない違法物件である事も発覚してしまいました。



手抜き施工は設計・施工・監督の全分野に渡る手抜きであるとも判明します。 慶北警察庁は同施設のリゾート事業本部長キム(56)、リゾート施設長イ(52)、工事元受け会社所長(51)、下請け施工会社代表キム(54)とその現場監督イ(39)、そして建築設計事務所代表イ(42)ら6名を業務上過失致死傷で逮捕する事にしました。 他にもこの物件に関わった関係者16名が書類送検扱いとなっています。




親族間で賠償金の分配トラブルまで発生




この崩壊事故では生徒9名、職員1名の合計10名が巻き込まれて命を落としました。 その犠牲者ユンさん(19)の両親が「息子を事故で失ったので賠償金5億9,000万ウォンの請求を裁判所に起こす」としました。

この父ユンさん(48)と母キムさん(46)は2002年当時、合意離婚をしていたのですがキムさん側は訴訟で得た賠償金の内半額となる2億9,500万ウォンを自分に分配するべきだとして弁護士を立てたのです。

ところがこの元・夫婦は賠償金の分配でいさかいを起こしてしまいました。 夫であったユンさんは元妻のキムさんに対して「お前は自分の子供を12年間もほっぽらかしにしておきながら何を言い出す? 自分の子供に連絡をしなかった所か養育費の支払いも拒んだではないか? お前が求める分配金2億9,500万ウォンは高過ぎる。 その6分の1の5,000万ウォンなら分配しても良い。」とした事から、この元・夫婦は金銭がらみの裁判となりました。

Posted in 韓国
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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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