FC2ブログ

死者3名 大邸神南地下鉄工事現場倒壊事故

07 18, 2019
まだソウルの街にミレニアム祝いの余韻が残っていた2000年1月22日の事でした。 韓国の大邱広域市中区東山洞で行われていた大邱都市鉄道2号線の地下鉄工事現場で大規模な地面崩壊が発生、死者3名怪我人1名を出してしまいました。



早朝の時間帯に大規模な路面崩壊が発生



その日も大邱都市鉄道2号線地下鉄工事現場には覆工板(ふっこうばん)が敷かれていました。この覆工板とはダンプやクレーン車などの大型重機がその重さで地面にタイヤをめり込ませスタックする事を防ぐ目的で設置されています。

同日午前4時頃。現場作業員が覆工板の設置状態に異常が発生していた事を目視で確認したのです。 それは一部の覆工板が地面にめり込んでいたとされます。 第一発見者の彼は直ぐに現場監督に通報を行いました。 

発見から1時間20分後となる午前5時20分、現場監督が現場に到着しました。通報で警察もパトカーと署員を現場に投入します。その結果、大邱都市鉄道2号線地下鉄工事現場は警察官の指示により両側通行から片側通行に切り替えられて車両の通行を続行させてしまったのです。

しかしその間も覆工板は地面にメリ込んでいきます。そして車両通行が許可されていた反対側車線で信号待ちをしていた路線バスが覆工板と共に崩落した地面の下に吸い込まれて行きました。 この時路面バスには運転手1名、乗客3名の合計4名が搭乗していましたが彼らはバスもろとも地下鉄工事現場の崩落穴に落下してしまいます。





この事故を間近でも目撃してしまった警察官らは大慌てで消防のレスキュー部隊の出動を要請しました。
しかし現場に駆け付けたレスキュー隊員らが見たのは手の施しようのない崩落の様子でした。

数時間の救出活動の後、バスの乗員乗客ら4名は救出されましたが運転手は救出後も生存、乗客3名は救出翌日となる23日に全員の死亡が確認されました。



原因究明進まず



事故発生から2日後に大邱市側が次のような事故調査結果発表を緊急に行いました。
「今回の大邱神南地下鉄工事現場での崩壊事故は異常な土圧が発生した事で事故に繋がった。 よって技術的には予測不可能な不可抗力事故であった。」
これに市民側が猛反発の姿勢を示し大邱市と警察は世論の批判に晒されたのです。

事故発生から数か月が経過してもこの地下鉄工事現場の崩壊事故の原因究明は進みません。大邱市と所轄警察が行った調査ですら事故の発生原因すらつかめないのです。大邱市は地下鉄工事事故対策小委員会なるものを設置しますがこの主導権を大邱市が持つのか?同小委委員会が握るのか?で大揉めとなります。



有罪確定



この事故で工事関係者らは法廷の場に引き摺り出されます。
彼らの容疑は業務上過失致死でした。 施工会社である三星物産現場所長ヤン・ヨンガ(양영갑、54)と東エンジニアリング会社技術担当顧問ギム・チョルハ(김철하、65)が懲役2年。東エンジニアリング会社監査員キム・ジョンチョル(김종철、37)など3名を懲役1年6か月執行猶予2年、共同事業体の関連会社ハソン産業土木部長ムン・ジョンホン(화성산업、문정헌、42)ら3名が懲役2年執行猶予3年を言い渡されています。(2001年7月11日判決 大邱地裁第11刑事部)


Posted in 韓国
プロフィール

chopitonews

Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

最新記事