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釜山広安里商店街公衆トイレ硫化水素ガス事件

08 09, 2019
2019年に韓国釜山広域市広安里の公衆トイレで発生したとされる硫化水素ガス事件です。被害者は夜遊びをしていた女子高生Aさんでした。Aさんは硫化水素ガスに長時間晒された事により植物人間(※1)となってしまいました。そしてこの事件は韓国の青瓦台国民請願サイトに被害者家族からの訴えが書き込まれました。

※1注意 植物人間という言葉はAさんの家族が国民請願上で用いたものです



被害者は19歳女子高生



被害者の家族によれば事件は2019年7月29日午前3時10分に釜山広域市広安里商店街公衆トイレで発生していたといいます。その時、19歳の妹(女子高生)が同トイレで発生していた硫化水素ガスに20分間程度晒された結果、心肺停止(呼吸停止)に陥りました。



被害者となるAさんとBさん


この事故発生時に行動を共にしていたAさんの友人Bさん(男)が「Aさんがトイレから出て来るのが遅すぎる」と不審に思い、トイレまで探しに入ったそうです。 しかし探しに行った友人Bさんもトイレの中で気絶してしまい5分間ほど倒れてしまったといいます。その後友人Bさんは自力で起き上がり倒れていたAさんに人工呼吸と心肺蘇生術を施したとされます。



Aさんが個室から出て来るのが遅い事に心配したBさんが迎えに入る


しかしその人口呼吸を行った際、Aさんの気管内に残っていた硫化水素ガスを吸ってしまい、再びBさんは気を失いました。



個室からAさんを連れ出すBさん 隣は通行人の女性


二人が意識を失い倒れている所を通行人が偶然発見、119番通報を行ってくれたのですが駆け付けた救急隊員でも手の施しようがなかったようです。それは心肺停止時間の長さからくる重大な脳組織の損傷と、肺組織の損傷を一度に受けていたからです。家族の説明によれば病院に救急搬送されたAさんの脳は腫れあがっていたと言います。



一次検査では硫化水素ガスの検出なし?



その後報告を受けた釜山区役所の職員と警察官が検査員を引き連れて現場公衆トイレに検査にやって来ましたが結果は「毒ガスは検出できず」でした。



警察の立ち入り禁止のテープ


その結果を受け入れられない家族は二度目の検査を釜山区役所に申し入れ、8月2日に再検査は行われました。2度目の検査の結果問題の公衆トイレでは洗面台横に敷設されていた下水管から1,000ppm以上(※2)の濃度を持つ硫化水素ガスが検出されたと主張しました。家族の主張によれば「浄化槽内で発生していた硫化水素ガスが排気処理の関係上、トイレ内に流入してしまったのが原因だ。」とします。 

※2 韓国の産業安全保険法では限度濃度を15ppmと規定していた。問題の1,000ppmは基準値の約67倍に相当する。

家族はこの未検出と検出の件について浄化槽の稼働状況が原因であると主張しています。その理由として「問題の浄化槽では発した硫化水素ガスを分解する目的で毎日03時~04時の間に取り付けられた機械”浄化槽ラブハンターファシソル”がタイマーで作動する仕組みだったが、その機械の作動が原因で浄化槽内に発生していた硫化水素ガスの一部が配管を通してトイレ内に流入していたのだ。」と訴えたのです。

そして家族は「釜山区役所の職員は責任回避の姿勢をとった。 私たち家族に対して謝罪の一言もなかった。」と青瓦台国民請願に訴えを書き込んだのです。

しかし書き込み内容に問題があったのか?請願の記述内容は一部記載部分が変更処理を受けてしまいました。



妹は意識が回復しないままこの夏を過ごす



国民請願には2019年8月2日時点での妹の容態が書き込まれていました。それによると「妹の意識は戻らず、一生をベッドの上で寝たきりの生活を余儀なくされるだろうと医師より宣告された。」とされます。

「妹の体は事故で受けた炎症が原因で全身を回る血液が汚れ、いつどのような容態に陥るか想像もつかないと医師から説明を受けた。」と家族は説明を行いました。 「医師からは患者が今後どのような回復状況を見せようとも通常の社会生活に戻る事は不可能だ」とも言われてしまったのです。

家族は被害者となってしまった妹に対して「妹はこれまでたった一度の旅行しか経験できなかった。それも学校の修学旅行だけだ。」と涙ながらに訴えています。

そして家族はこう述べました。「広安里は韓国の観光地のひとつだ。 その観光地で人体に有害な毒ガスが発生した。それは公衆トイレの管理不行き届きが原因だ。」「学生の癖に夜遅く遊んでいたといわれても仕方ないが、それは早朝でも多くの人たちが行き交う観光地での出来事だ。妹のように早朝の同商店街の地下施設にある公衆トイレを利用した人たちが妹と同じ被害に遭わないように韓国大統領には釜山市役所の職員の罷免を要求します。」

現在この請願には19,000人以上の同意を集めてしまいました。 もし同時間帯に別のトイレ利用者が同トイレを使用していたら彼の妹と同じ危険を体験する羽目になった可能性は否定できません。 そしてその危険性は同観光地を訪れた外国人観光客にも該当するものです。

Posted in 韓国
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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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