FC2ブログ

板橋テクノバレーフェスティバル会場崩落事故

08 21, 2019
2014年の韓国。 京畿道城南市盆唐区サムピョンドンで「板橋テクノバレーフェスティバル」と呼ばれる野外コンサートが催されました。このフェスティバルの主催者は京畿道庁と試合科学技術振興院、そしてイーディリー(イーディリーテレビ含む)が後援となっています。しかしこのコンサート中に会場設備が崩壊事故を発生し死者16名重軽傷者11名、合計27名の死傷者を伴う重大事故となりました。



死者16名の大惨事



2014年10月17日、板橋テクノバレーフェスティバルには記念すべき第1回目という事もあり、複数の有名歌手が出演予定でした。その有名人みたさに多くの市民やファンが駆け付けていました。

周囲がまだ明るい午後5時53分、アイドルグループ「4Minute(포미닛)」が一番手としてステージに登場、持ち歌を披露していたその時です。会場設備の換気設備の一部に異常が発生しました。



この時既に荷重に耐え切れず通期カバーに歪みが生じている


この時、会場と駐車場を結ぶ通気設備の上に一部の不心得者のファンらが陣取っていたのです。 この為、彼らの体重が通気設備の耐荷重を超過、構造が破損してしまった通気口カバーが27名と伴って6階部分から約19メートル下に落下、固いコンクリート床に激突しました。



アイドル見たさで誰も足元の歪みに気付く気配はなし


この19メートルの高さから落ちる事で彼らの体には想像以上の衝撃を受けてしまい、全身打撲などが原因で27名中16名が死亡、残り11名は重軽傷(重症8名)を負う事になったのです。






崩落した瞬間。 観客は19メートル下のコンクリート床に激突。


駐車場には落下した彼ら27名の悲鳴やうめき声で埋め尽くされてしまいました。



捜査の結果、手抜き施工が明るみに



崩壊した通気口には縦横それぞれ3.7メートル、6.1メートルの鉄製のグレーチング(鋼鉄製格子状網)が設置されていました。 当初、設計図の上では1平方メートルあたり約60キログラム程度の耐荷重設計が施されていたのですが実際には手抜き施工が原因で1平方メートルあたり20キログラム程度の耐荷重しか持たされていなかったのです。

この上に27名の人間が乗っていた事で設備は耐荷重を大幅に上回った加重を受け崩壊を開始、彼らを伴って19メートル下の駐車施設に落下、直撃してしまいました。 よってこの崩壊事故は手抜き施工と合わせてファンらの身勝手な行動が原因となった人災の両面を持ってしまいました。




イベント関係者が自殺まで



この騒ぎでイベント関係者の中には世間の批判に耐え切れず、自ら命を絶つ者が出現してしまいました。 彼はイベント担当の課長という役職を担っていた人物です。彼の自殺により当事故は不穏な憶測まで呼んでしまったのです。 彼は自殺を実行する直前にSNS経由で死に直面した自分の心情をアップロードした直後に命を絶ってしまいました。



建設請負は大手のポスコ建設など



この会場の建設は韓国の大手ポスコ建設等が請け負っていました。 しかしこの崩落した通気口は建築の許可を受けていない無免許の部品納入会社が無許可設置を行っていた事が判明してしまいます。事件の捜査に当たった警察は関係者の国外逃亡を恐れて11名に出国禁止命令を下したのです。

2015年1月22日、17名が立件されて検察送りとなったのですが、同年3月23日には水原地方城南検察庁は内13名の起訴のみで済ませてしまいました。

最終的な判決は通気口施工業者の現場所長が懲役2年6か月罰金200万ウォン、 工事管理責任者が懲役2年罰金200万ウォン、下請け施工会社代表が懲役1年、3次受け施工会社代表が懲役10か月罰金200万ウォン、現場監督が禁固1年を受けました。

イベント会社代表は起訴されたものの1審で無罪判決を勝ち取っています。

イーディリーテレビ側の関係者は裁判で2審まで争っています。総括本部長は1審判決禁固1年、2審判決執行猶予、同関係職員が1審で禁固1年執行猶予2年、2審で減刑というものでした。科学技術院の職員は1審で禁固1年執行猶予2年でしたが2審まで争い減刑を勝ち取りました。

こうして死者16名(死傷者合計27名)の大惨事は起こりましたが、この事故の教訓はその後の韓国の建築物事故に反映される事もなかったようです。



Posted in 韓国
プロフィール

chopitonews

Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

最新記事