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済州ゲストハウス女性客殺人事件

09 21, 2019
韓国・済州に旅行に来ていた若い女性が殺害・遺棄された事件です。この事件の犯人はゲストハウスの管理人男性であり、彼は過去にも客を強姦していました。 



ゲストハウスの宿泊客が行方不明に



2018年2月、Aさん(26、女)は一人旅を楽しんでいました。 彼女は2泊3日の予定で済州に向かうのです。

同月7日、Aさんは無事に済州に着きました。 牛島や城山を散策した後、予約していたゲストハウスに入りチェックインを済ませたのです。

ゲストハウスでは恒例の宿泊客歓迎会をこの日も開催しました。 ゲストハウスの管理人と宿泊客10名による歓迎会は翌日8日の午前2時頃まで続きました。

その2日後となる同月10日、Aさんの両親が済州の警察に電話を掛けてきました。
「娘が済州旅行中に行方不明になってしまった」

同日午後、警察はAさん失踪届を受理、Aさんが宿泊していたとされるゲストハウスに行き聞き込みを開始したのです。

するとゲストハウスの中からAさんの荷物が発見されたのです。その荷物はAさんが泊まった部屋とは別の部屋の中に隠されていたのです。

これに慌てた警察はAさんが乗ってきた乗用車の行方を追う事にしました。 Aさんの乗用車はゲストハウスから500メートル程離れた野原に隠されるように乗り捨てられていたのです。

その周辺を捜索していた警察はまもなく変わり果てた姿のAさんを発見する事になりました。Aさんは殺害されており、その遺体は野原に捨てられていたのです。



ゲストハウスの管理人が行方不明に



警察の関係者に対する聞き取り調査はAさん失踪発覚の2日後となる同月10日から開始されたのです。10日午後0時、警察の事情聴取が開始されました。

所が8日のAさん失踪から10日までの2日間、警察はゲストハウスに通常営業を認めてしまったのです。これが警察が世間から叩かれる原因のひとつとなってしまいました。

事情聴取を受けた宿泊客からは次の情報が得られたのです。
「歓迎会は7日夜から開始され翌日8日の午前2時頃まで続いた。 酒やつまみなどが提供されていた。」

この事からAさんが襲われたのは8日午前2時から翌朝までの数時間であると警察は推測したのです。

事情聴取が終わったその6時間後、今度はゲストハウスの管理人が行方不明になるという珍事が発生してしまいます。 慌てた警察はここでやっとこの管理人の身元割り出しを行いました。するとこの管理人は事件前年となる2017年7月にゲストハウスに宿泊した女性客に強い酒を飲ませた後、強姦していた事が判明したのです。 この強姦により管理人のハン・ジョンミン(32、男)は在宅のまま起訴されAさん殺害事件の4日後、つまり2018年2月12日に第2回公判が予定されていました。



失態続きの警察を後目に犯人は逃亡に成功



警察はゲストハウスの周辺住民に同施設の評判や噂の聞き込みを開始しました。するとこのゲストハウスの評判は地元でも芳しくないものでした。
「あのゲストハウスは宿泊客歓迎会という名目で出会い系パーティを開催していたんだ。 女性客に強い酒を飲ませて酔わせた後、性的な関係を持とうと企んでいた。ゲストハウスのごみ置き場にはいつもアルコール度数の強い焼酎の空き瓶が100本以上積み上げられていた位だ。 酒によった男性客が女性の取り合いで喧嘩騒ぎをいつも起こしていたんだ。」
地元の住民はこう証言をしてしまいました。



懸賞金500万ウォン也


その頃、ハン・ジョンミンは飛行機に搭乗し済州からの脱出を成し遂げていました。 慌てた警察は公開捜査に切り替え写真入りの指名手配書を作成、全国に配布を開始したのです。ハン・ジョンミンの首には懸賞金500万ウォンが掛けられていました。

同時に警察はハン・ジョンミンの携帯電話の番号から位置情報の割り出しに着手しました。 ハン・ジョンミンの携帯電話は逐一その位置を測位されていたのです。

当初、金浦空港近くで捕捉された発信は安養市の安養駅周辺に移動を開始していました。 慌てた警察はその地の警察署に容疑者の身柄確保を要請します。 所がハン・ジョンミンは逮捕を恐れて自殺を考え始めていました。同月14日、ハン・ジョンミンは忠清南道天安市東区で潜伏中のモーテル内で首吊り自殺を行いました。

こうしてハン・ジョンミンは死を選んで警察から逃げ切る事に成功したのでした。容疑者の死後、警察はハン・ジョンミンが水原市や京畿道などを転々と移動を続けていた事実を掴む事になります。



警察は叩かれ、済州は怖がられ



この事件では警察の初動捜査ミスが市民から叩かれています。その理由は「Aさん失踪後もゲストハウスに営業を認め、犯行現場の現状保存に瑕疵が認められる。」「管理人が犯人であったし、その管理人が過去に性犯罪を犯していたというのに、それを記録していた警察のデータバンク内情報が当初まるで活用されていない。」「犯人逮捕に失敗したどころがその犯人に自殺を許してしまった。」というものでした。



ゲストハウスは廃業に追い込まれ



またもう一方のゲストハウスの方も事件後は世間の批判を受けてしまいました。 「性犯罪事件で裁判中の男を宿泊所に管理人として雇うとはけしからん」と世間の目は見てしまったのです。

事件後ゲストハウス側は批判を交わし切れなくなり自主休業を考える所まで追い込まれます。 ところが世間はそれでは許しません。 最終的にゲストハウスは廃業にまで追い込まれてしまったのです。

ゲストハウスの経営者は同年2月13日午後、済州役場を訪ねて廃業届を提出していたのです。 済州では簡単な書類提出だけでゲストハウスが許可になる仕組みが存在し、このゲストハウスの経営者もその仕組みを利用して事件前年の2017年4月に営業を始めたばかりでした。



済州は危険だという風評が拡散された



このゲストハウス殺人事件のニュースは大々的に報じられてしまいました。 また当時から済州は外国人移民が多く、その外国人移民が現地で事件や騒ぎを引き起こして物騒だという評判が広がっていたのです。 そこにゲストハウス殺人事件が大々的に報じられた事で韓国の世論では「済州旅行は危険だ」「済州は危険な場所だ」という風評が広がってしまいました。これも警察が叩かれる事になった原因のひとつであるのは言うまでもありません。




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Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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