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「済州戦士コ・ユジョン」元夫殺人事件

09 24, 2019
コ・ユジョンン(36、女)は韓国の女性です。彼女は離婚した夫を騙して呼び出した後、ゾルピデムと呼ばれる有機化合物を経口摂取させ睡眠状態に陥らせます。そして無抵抗状態の元夫をナイフで刺殺しその体を解体して複数の場所に遺棄してしまったのです。 そしてその事件の数か月前に4歳の子供を就寝中に殺害したのでは?とも疑われています 







コ・ユジョンという女



コ・ユジョン(36、女)は韓国の済州島で生まれ、そこで育ちました。家族には両親と弟が存在しています。コ・ユジョンの学歴は済州女子中学校、神聖女子高校、済州大学へと進学を果たしていました。

その後彼女は結婚をしていますが直ぐに離婚、その元夫は2019年5月に殺害されてしまいました。その夫殺害の数か月前には息子(4)も就寝中の窒息により死亡しています。(カンさんから見てこの子は義理の息子)



元・夫が行方不明に



2019年5月27日、ある男性から警察に失踪届が提出されました。失踪したのはカンさん(男)、失踪届を提出したのはカンさんの弟でした。 弟は警察に対して
「兄が元嫁からの呼び出しを受けて出掛けた後、連絡が途絶えてしまいました。 兄の身に何かが発生したようです。」
と説明し、捜査要請を行ったのです。

この失踪事件を担当したのは済州東部警察署でした。 済州東部警察署は失踪届を受理、直ぐに元嫁コ・ユジョンの元に電話で問い合わせを開始したのです。すると元嫁は次のような返答を行いました。
「元夫と再開したのは事実です。 しかしその日私は元夫にレイプされそうになりました。抵抗したら元夫はそのまま何処かに逃げてしまいました。それ以後連絡は取っていません。元夫の行き先も知りません。」
警察はこの返答を真に受けてしまうのです。



カンさんは済州島内で行方不明になったまま・・



この警察の対応に不満を持ったのはカンさんの弟でした。 警察が信用できなくなった弟は自ら兄の行方を調べ証拠のCCTV記録映像を持って警察へと足を運ぶのです。

警察がこの記録映像を分析した結果、そこには失踪したカンさんと元妻が連れ立ってペンションの中に入る姿が記録されていたのです。

所がその後元妻だけがペンションから出て行く姿が記録されていましたが、いつまで経ってもカンさんがペンションから出る姿は記録されていなかったのです。

これを不審に思った済州東部警察署はカンさん所有の携帯電話の位置情報提出を電話会社に要請します。その提出された位置情報によればコ・ユジョンがペンションを出たのと同時刻にカンさんの携帯電話も共に移動を開始していました。 最終的には済州島内の別の場所にまでカンさんの携帯電話は移動を行っていましたがその直後彼の携帯電話の電源はシャットダウンされていたのです。 以後彼の携帯電話は二度と電源が入らなかったのです。

この事から済州東部警察署は失踪したカンさんは何らかの事件に巻き込まれたと推測を立てました。その事件の背後には元妻コ・ユジョンが強く関わりを持っていたと考えられたのです。



ペンションの家宅捜査



警察はカンさんとコ・ユジョンが連れ立ってペンションの中に入り、出て行くのはコ・ユジョンだけという点に注目をしました。 そして
「カンさんはそのペンションの中に今もいるのでは?」
とも考えたのです。 そして警察はペンションの家宅捜査に入りました。

ところがペンションの中にカンさんの姿は見当たりません。 そこで警察は鑑識を呼んでペンションの床や壁、天井に至るまでルミノール反応テストを行いました。 するとキッチンやリビングなどの床や壁や天井からも部屋中からルミノール反応が検出されてしまったのです。 これでこのペンションの中でカンさんが多量の出血を伴う攻撃を受けたと判明したのです。

その上、現場からは数点の刃物が証拠品として押収されました。これらを物的証拠に警察はカンさん殺害の容疑で元妻コ・ユジョンの逮捕に踏み切ったのです。



元夫は殺害直後に解体され海中投棄やごみとして廃棄処分



取り調べを受けたコ・ユジョンはカンさん殺害を否定し続けました。彼女は警察と全面対決を選んだのです。

そこで警察はカンさんの体系に着目したのです。男性としてもかなり大柄な体格を持ったカンさんが、小柄で非力な女性コ・ユジョンに簡単に殺害されるのか?という点に着目したのです。

その結果、済州東部警察署の刑事らは
「カンさんは睡眠薬を飲まされた後に殺害されたのではないか?」
と考えたのです。

そこで現場から検出出来た血液の分析結果を待ちました。その結果、血液からは微量のゾルピデムと呼ばれる有機化合物が検出されたのです。 このゾルピデムは睡眠導入剤に使用される成分でした。

この事で
「被害者はゾルピデムで眠らされた後、ナイフを用いて殺害されていた。」
と推定されました。



コ・ユジョンの買い物の中身



済州東部警察署は当日のコ・ユジョンの行動追跡を行いました。彼女の通ったルート(道筋)は簡単かつ完璧に判明してしまうのです。

コ・ユジョンは済州島内で完全犯罪に必要な道具を買い揃えていた事が分かりました。それは彼女がクレジットカードを利用した事で容易に追跡調査が行えました。 済州島内のあるスーパーマーケットでビニールのごみ袋30枚、スーツケース、ゴム手袋、漂白剤等多数を購入していました。

どうやらゾルピデムで睡眠導入させられたカンさんを刺し殺した後、その肉体を解体、床や壁に飛び散った血を漂白剤を用いて脱色・脱臭、切り分けた肉体の各部位はビニールのごみ袋に小分けにしてスーツケースに入れて運び出したと思われました。



海中投棄する姿が



済州東部警察署は町中に設置されているCCTVの記録映像を収集分析しました。 その結果、コ・ユジョンは済州島の港からフェリーに乗っていたのです。 フェリー内部のCCTVカメラにはコ・ユジョンがデッキから済州沖の海で何かを海中投棄している姿までもがはっきりと記録されていたのです。この事からコ・ユジョンは殺害し解体した元夫の体の一部を済州沖の海に遺棄していたと考えられたのです。



残りは自宅付近でごみ収集場に



カンさんの所有車は事件当日から行方が分からなくなっていましたが済州島内のスーパーマーケットの駐車場に3日間無断駐車されていた事が判明しました。これでカンさんが殺害された疑いはより強くなったのです。

済州東部警察署はコ・ユジョンの移動コースから遺体の残りの部位はコ・ユジョンの実家に持ち込まれたと推測したのです。 そして実家周辺地域を管轄するごみ焼却施設から人間の骨と思われる骨片が発見されてしまいました。

DNA鑑定を行った警察ですが骨は800度近い焼却施設で燃やされた事でDNAの判定は不可能と出てしまいました。 結局その骨片は「犬の骨」という事で片付けられてしまったのです。 



過去の息子窒息死も殺人の疑いが



コ・ユジョンとカンさんと夫婦生活をしていた2019年3月にも同居家族に不審死していた人物がいたとマスコミは報じてしまいました。

3月2日の事です。清州市にあるカンさんとコ・ユジョンの夫婦宅で朝目が覚めたカンさんが見たのは息をしていない息子(4)の姿でした。 そして第一発見者のカンさんは警察に殺人容疑を掛けられる事になります。

死んだ息子の首周辺には広範囲に鬱血が見られたのです。 検視の結果それは「窒息死」だと判定されました。

この時済州東部警察署は「息子が邪魔になった父親のカンが息子殺害に走ったのだろう」という方針でこっそりと捜査を続けていたのです。

これに気付いたカンさんは済州地方検察庁宛てに電子メールを使い「息子を窒息死させたのは嫁のコ・ユジョンであると思われる。息子が死んだ事件に前後して自分も睡眠薬を飲まされたような体調の不調が認められていた。」との内容の訴状を送信していました。この時カンさんは済州東部警察署の刑事は信用できないと考えていたようです。その為、済州東部警察署ではなく済州地方検察庁に直接訴状を送ったと考えられました。

これに対してコ・ユジョンは「名誉棄損である。カンを訴えてやる。」と息巻いていました。



無能警察と呼ばれ



いつまで経ってもカンさんの遺体も発見出来ず、容疑者のコ・ユジョンを落とすこともできない警察に対する世間の冷たい視線は日増しに強まりました。とうとう警察は「無能警察」呼ばわりされてしまうのです。

何故警察は「無能警察」とまで呼ばれてしまったのでしょうか? それは「現場保存」の鉄則すら守れなかった事にも起因しています。

カンさん殺害現場と思われたペンションですが、済州東部警察署は事件発覚後に現場保存を怠っていた事が判明したのです。 その結果、ペンションの管理人が事件現場となった部屋の中を綺麗に清掃してしまった事から「警察の管理は杜撰過ぎる」とまで言われてしまいました。その結果、再度の現場検証が不可能となってしまったのです。

そして韓国の国会でもこのカンさん殺害事件に関する済州東部警察署の杜撰な初動捜査ミスが取り上げられてしまいました。 こうして迎えた8月7日の事です。警察側はこの事件に関して
「済州東部警察署で行った捜査は不十分でした」
と認める所まで追い込まれてしまいました。



風評被害



この事件の後、済州島に関する風評被害がいくつか発生してしまいます。

コ・ユジョンの家族はAレンタカー会社を済州島内で経営していました。 しかし経営が思わしくなく2018年当時、その会社の経営権を第三者に売却していたのです。 そしてA社の近くで営業してたBレンタカー会社に関してある風評が流されました。
「Bレンタカー会社はコ・ユジョンの両親の経営する会社である」

その風評はSNSを介して爆発的に広まり、噂を知ったネチズンらはレンタカー会社B社に電凸攻撃を相次いで行ったのは言うまでもありません。 しかしこのB社はコ・ユジョンの両親とは関係のない別会社だったのです。この風評に起こったBレンタカー会社は風評を流した社を訴えると発表してしまったのです。

更に別の風評が広がります。
「済州島は危ない地域だ。 移民らが島内に溢れてただでさえ物騒な島なのに、殺人事件まで多発する地域だ。済州島への旅は止めた方が良い。」

そしてカンさん殺人事件とカンさん夫婦の子供の殺人事件疑惑が拍車を掛けました。これらが相乗効果を発揮してしまい悪い風評が広がった済州島内では「済州東部警察の無能捜査は許せん」という方向に動いてしまったのです。そして「無能警察」という言葉はマスコミを通しても拡散されてしまいました。 その結果、警察批判のデモまで発生してしまったともいわれています。



国選弁護人団、批判を受けて弁護から撤退騒ぎ



この事件では国選弁護人が選任されていました。国選弁護人は全5人からなる大所帯でした。 

ところがSNS上にコ・ユジョンの国選弁護人の個人情報が流布されてしまったのです。すると
「元夫を睡眠導入剤で眠らせた後にナイフで殺害、その後元夫の体をナイフで切り分け、海やゴミ捨て場に捨てた女の弁護を引き受けるとは何事か!」という批判に弁護団は晒されてしまいます。

それに恐怖を感じたのか?国選弁護人らはコ・ユジョン弁護から撤退すると発表してしまうのです。 そして新たな国選弁護人の選択作業が開始されました。



「済州戦士」コ・ユジョン



元夫殺害容疑だけではなく4歳児殺害容疑まで持ち上がってしまった容疑者のコ・ユジョンに対して男性嫌悪「ウォーマド」では「済州戦士コ・ユジョン」呼ばわりする始末です。その燃料投下を受けたネチズンらは騒ぎとなりました。

現在この事件は裁判中です。
Posted in 韓国
プロフィール

chopitonews

Author:chopitonews
海外の歴史的事件や重大事故を記録しています

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